2023年、イベントの展望を変える10のトレンドVol.2
この記事では、イベント主催者やマーケティング担当者が、イベント計画のカレンダーに俊敏性を吹き込み、予算を最大限に活用するためにどのように新しい戦略を立ち上げているか、2023年のイベント業界の10つのトレンドを紹介します。→前編はこちら
6. パーソナライゼーションとエンゲージメント機能の革新が続くバーチャルイベントプラットフォーム
対面式イベントはテクノロジーを採用し、対面式、ハイブリッド、バーチャルといったイベントの形式にかかわらず、参加者がイベントで楽しめるデジタルタッチポイントは無限にあると思われます。コンテンツやプロモーションの提供など、参加者の行動や嗜好に基づいた高度なパーソナライゼーションが当たり前になるでしょう。ゲーム、投票、クイズ、デジタルチャット、マッチメイキングなど、エンゲージメント活動のメニューはますます増え、より没入感を高めることができるでしょう。
▼対策のポイント イベントがデジタル化することで、ターゲットとなる参加者と直接関わり、彼らの行動に関する貴重なデータを取得する機会を増やすことができます。製品ロードマップと最先端の機能を備え、質の高いリードを生み出せる、記憶に残るイベントを簡単に作成できるベンダーを選択することが重要です。
7. ハイブリッドイベントが新常識になる
ハイブリッド・イベントは、あらゆる参加者の要望を満たすべく、沢山の可能性を用意しています。例えば、参加者が対面での体験を望むなら直接参加できる環境を、またバーチャルな体験がしたければバーチャルに参加できる環境の提供ができます。また、ネットワーキング・セッションには直接参加したいが、技術的なプレゼンテーションはホテルの静かな部屋で見たいという参加者も、それを実現することができるのです。このような柔軟性により、イベントの到達範囲とアクセス性が高まり、ハイブリッド形式はイベント主催者とマーケティング担当者にこれまで以上に人気を集めています。イベント専門家の67%が、ハイブリッド形式が将来的に最も適したイベント形式になると回答しているほどです。
▼対策のポイント ハイブリッドイベントは、イベントの参加者とエンゲージメントを高めるための理想的な方法ですが、計画を成功させるためには特定のノウハウとスキルが必要です。チケット販売や登録から、事前収録された放送やライブ活動まで、ハイブリッド・イベントには多くの可動部分と人が存在するのです。そのため、イベントテクノロジーにおける実績あるリーダー企業と提携し、テクノロジーが価値を付加する部分や、デジタルと物理的な体験の境界線をあいまいにしてそれぞれにトラフィックを誘導する最善の方法をチームが理解できるようにすることが大切です。
8.マイクロイベントを定例化する
いままでは大規模なイベントや見本市は年に1回開催されるのが普通でした。しかし現在、企業はターゲットオーディエンスを年間を通じて惹きつける新しい方法を模索しています。小規模なイベント(マイクロイベント)を年間を通して開催することで、例えば、新製品やサービスがリリースされるたびに紹介したり、ブランドと継続的に交流するコミュニティを形成したりすることができます。また、マイクロイベントであれば、リードを獲得しながらも、開催するためのコストが低く抑えられるというメリットもあります。イベント主催者の中には、イベントによって参加者がより豊かで親密な体験を得られると考え、2023年にはイベントシリーズやニッチイベントを計画し、自社ブランドをソートリーダーとして位置づけ、マーケティングパイプラインを加速させると述べている人もいます。
▼対策のポイント イベントを単なるマーケティング機会ととらえるのではなく、ブランドの認知度を高め、信頼を確立するための機会としてとらえましょう。そして、イベントの場所や内容、スポンサーシップのパッケージなどを工夫する機会として活用することができます。成功の鍵は、イベントの各パートに意図的に取り組むこと、そして登録から閉会の挨拶まで、短くシンプルでパーソナライズされた体験を保証することです。

9. AR(拡張現実)とVR(仮想現実)は今後も成長する
イベント業界で最もホットなトレンドの1つが、ARとVRの進歩です。ARはインタラクティブな製品のデモンストレーションを行ったり、インタラクティブな会場マップを作成したり、エンターテインメントやエンゲージメントの機会を提供することができます。VRは、イベント参加者を別世界に誘い、バーチャルツアーやゲームを演出することができます。
▼対策のポイント この技術は魅力的ですが、主催者やマーケティング担当者にとって複雑で高価なものでもあります。深みにはまり、VR環境全体を構築するよりも、ARで小さく始めて、イベントに1つか2つの要素を導入することをお勧めします。例えば、バーチャルなフォトブースをARでレベルアップさせ、参加者がさまざまなフェイスフィルターを試したり、面白いエフェクトをかけたりできるようにします。また、ARを使用してスカベンジャー・ハント(注:欧米でポピュラーながらくた集めゲーム)を行い、参加者をイベントの重要なエリアやベンダーに誘導することもできます。インタラクティブなアクティビティやゲームも楽しいですが、イベント参加者が休憩を取りたいと思うこともあることを忘れないでください。休憩スペースにショートムービーを表示したり、企業のストーリービデオを強化したりすることで、このニーズに対応し、ARを使用することができます。
10. サイバーセキュリティの優先
今やテクノロジーは、参加者の登録や行動追跡、イベント後の調査やマーケティングなど、イベント体験において重要な役割を担っています。しかし、こうしたテクノロジーはイベント体験を向上させる一方で、サイバー攻撃への扉を開き、データやファイルが盗まれるリスクも高まります。
▼対策のポイント ISO 27001 認証を受けたイベント技術プロバイダを探す。使用するプラットフォームに、ファイアウォール、2 要素認証、VPN 統合、パスワード管理など、個人データの露出を最小限に抑え、意図したとおりにデータにアクセスできるようにする高度なセキュリティ制御および設定が含まれていることを確認する。
2023年のイベント・トレンドを最大限活用することで、以降のイベント・プランニングと参加者体験に大きな変化をもたらすでしょう。イベント管理についてお困りのことがあれば、デモをご予約してご相談ください。最適な選択肢をご提案いたします。