イベントマーケティングをどのように理解していますか?
今回は、イベント業界についての考察を惜しみなく披露しましょう。最近、このテーマについて考える時間があり、特にイベントマーケティングについて、いくつかの興味深い理論を思いつきました。
イベントとその認知度
イベントのビジネス的価値が日々高まっていることにお気付きの人も多いでしょう。もちろん、この流れは、私のようなイベント業界に携わる人間にとって、とても興味深く、嬉しいことです。日常的に接しているものに秘められた可能性に、人々がようやく気づき始めたのです。
そして、その可能性は、誰もが想像する以上に大きなものなのです。一言で言えば、イベントとは人間関係です。ビジネスコンタクト。人脈。誰かがいてくれるからこそ、多くのことがスムーズに運ぶ。人間関係は、その重要性ゆえに、高く売れるのです。
したがって、イベントマーケティングはマーケティングビジネスの一部であるだけでなく、他に類を見ないほどダイナミックに発展している部分でもあります。イベントの企画・運営を支援するアプリケーションやソフトウェア、あらゆる種類の新しいテクノロジーが日々生まれています。
この業界でこれまで最も問題視されてきた分析も、徐々にやりやすくなってきています。新しいツールを使えば、マーケティング担当者はイベントを作成し、後でその成果を確認することができます。そして、先ほども述べたように、こうしたものの可能性は非常に大きいのです。
それに伴い、広告・マーケティング全体の考え方も変わり始めています。これらの部門の目標もそうです。
イベントマーケティングの問題点
イベントマーケティングについて考えていると、インターネット上でさまざまな定義が出てくることに気づきました。そのため、他の人と議論するときに、ちょっとしたイザコザが起きてしまうのです。
イベント業界では一般的に、イベントマーケティングとは、ソーシャルメディア、ビデオコンテンツ、インフルエンサーなど、さまざまなチャネルを通じて、ある一つのイベントを宣伝し、できるだけ多くのチケットを販売し、さらにそのイベントが十分な収益をもたらすようにすることを意味します。
しかし、直接的な効果にばかり目を向けていると、実は全体像を見る力を失ってしまうかもしれません。だから、この定義には問題があるんです。主催者や出展者にとっては、もっとずっと有益なことなのに、ちょっと気づきにくいだけで、多くのことが含まれていないのです。
では、なぜこの定義にこだわっているのでしょうか。
考えてみれば、ソーシャルメディアマーケティングとは、ソーシャルメディアを利用したプロモーションであって、ソーシャルメディアのプロモーションではありません。
そうすると、イベントマーケティングとは、イベントを利用したプロモーションであって、イベントのプロモーションではありません。イベントマーケティングは、マーケティング対象が決まっているわけではなく、それ自体がマーケティングツールだと思うのです。
なぜ、イベントは何かを促進しないのでしょうか?
考えてみれば、エンターテインメントのためだけでなく、何かイベントが作られるたびに、それはイベントマーケティングなのです。政治家同士の会談や国際的な企業が主催する音楽フェスティバルを考えてみてください。
私にとっては、この業界にとって画期的なことかもしれません。やがてイベントは、誰にとってもかけがえのないマーケティングの一部となることでしょう。今こそ、自分自身に問いかけるべき時なのかもしれません。
あなたはイベント・マーケティングをどのように理解していますか?
著者:Andrzej (eventory Poland ceo)