日立製作所 様 導入事例
日立製作所
営業統括本部
営業企画統括本部 担当部長
中畑 昌也 様
目的は、グローバルなグループ企業全体でのSalesforce活用力の底上げ、4つのタイムゾーンのグローバル社員に向けた同時配信
そのためには「グローバルでのライブ感」と「日本運営の細やかな対応」、両方が必要だった
採用イベント「第5回日立Salesforceグローバルユーザーカンファレンス」
イベント開催に際して必要な要素
- 直感的な登録導線で簡単に参加できる
- グローバルなイベント運営が可能な日英対応のUI
- 管理者ツールとサポートコミュニケーションは日本語であること
- さまざまな環境からの参加者を一元管理できること
- 信頼できるセキュリティレベルであること
イベントツール導入検討での課題
大切な要件としてまず、世界各国の日立グループ社員がストレスなく1つのイベントに参加することができる、グローバルな設計である必要がありました。そのため、昨年までは海外のイベント配信ツール会社を採用していたのですが、運営に複数の課題が生じていました。
グローバルに向けて発信するイベントといっても、イベントの設計や各登壇者とのやり取り、コンテンツ準備などは、日本人社員が担当しています。
以前依頼していた海外のイベント会社とはコミュニケーションがすべて英語だったこと、タイムゾーンや感覚の違いなどから、スピード感やクオリティに対する考え方でズレやコミュニケーションの行き違いが生じていました。うまくニュアンスが伝わらずに意図したとおりのページにならなかったり、コンテンツの原稿を送っても仕上がってきたページが文字化けしていたり、思うように進められないことが多く苦労していました。
この課題を解決する必要を強く感じ、ツール運用もサポートも日本語、かつ視聴者に提供されるページはグローバルな設計になっているサービスを探し、Eventoryにたどり着くことができました。
Eventoryは、ひとつのツールで参加者管理から配信、行動履歴管理までを一括で行え、必要な機能が揃っていて、やりたいことは一通りできることがわかりました。
また海外をベースにするグローバルなツール設計であると同時に、サポートやコンテンツ設計などのコミュニケーションは日本国内のスタッフが担当していることなどから、私たちにマッチしたサービスだったため採用しました。
イベント概要
「日立Salesforceグローバルユーザーカンファレンス」 は、Salesforceを有効活用することを目的としたオンラインカンファレンスで、日立グループ全グローバル企業を対象にし横断的に発信するものです。
最初の開催は2020年、Salesforce社の協力のもとサンフランシスコにてオンサイトで実施しました。当初は営業企画部門の管理者など、Salesforceを「使わせる」立場となる、限られた社員が参加するイベントでした。その後コロナ禍の影響を受け、オンサイトでの開催が難しくなり、オンラインへと移行しました。
オンラインで実施するようになったことで多くの人が参加できるようになったため、より広いセッションテーマを設定するようになり、Salesforceの有効な使い方や新しい提案、取組みや事例などを紹介するイベントとなっていきました。セールスクラウド、サービスクラウドといったSaaSとしてだけでなくインフラに近いプラットフォームとしての使い方なども含め広く共有しています。
オンラインへ移行して最初は、事前収録した映像を社員に共有するだけのものでしたが、それだとなかなか見てもらえなかったり、その後のアクション(成果)やコミュニケーション(化学反応)に繋がっていかないと感じ、できるだけライブ感のあるイベントに、期間とテーマを決めて開催しようということになり、昨年から現在のスタイルとなりました。
イベントの目的
日立グループでは事業が多岐にわたることもあり、グローバル全体で各社がそれぞれ別のアカウントとしてSalesforceと契約しています。それぞれ別のインスタンスが立ち上がっていて、横断的な情報共有ができておらず、システムの設計もバラバラです。
そのため、各社が保有し蓄積しているSalesforce活用のノウハウも共有されていませんでした。
「こう使えばユーザー利用率があがるよ」「こうすれば業務効率アップに繋がるよ」といったようなTips情報もグループの中ではシェアされませんでした。
「 日立Salesforceグローバルユーザーカンファレンス」は、この状況を改善し、グループ企業すべてのSalesforce利用者が情報を共有することで、より効率的にSalesforceを活用し、効果を発揮できる状況を作ることをゴールとしています。現場の担当者から、幹部クラスの社員まで幅広く興味を持ってもらい、事例やTipsを共有することで、グループ全体のマインドを変え、グループ力を高めていきたいと考えています。
グローバルのコミュニティメンバー2,400人を一括登録セッションごとにリアルタイムにチャットで評価をリクエスト
Eventoryの活用について
2024年に開催したイベントでは、各タイムゾーンにおいて配信トラブルや参加者からの大きな問題などもなく、安定した環境で2日間に渡りカンファレンスを実施できました。ページ設計やコンテンツ制作などもサポートデスクの細やかな対応で特に問題なく準備できたと思います。
ー以下主な利用機能。
・かんたん登録タイプの機能を利用し、グローバル各社約2400人を参加者として一斉追加
・コミュニティなど、過去の参加リストの登録や、個人エントリーなど、状況に合わせた参加登録
・ロビーページから配信コンテンツまですべて2言語、参加者は言語のセレクトが可能
・各セッションごとにLIVE配信中に主催者からチャットで評価をリクエスト、タイムリーなコメントが可能な環境を提供。終了後はアンケートページへ自動転送し、視聴者からのご意見を取りこぼさない構成
・配信コンテンツは、表紙、動画、キャプションなどをそれぞれ準備し、eventoryチームにて編集
・4つのタイムゾーンに合わせて、日本時間早朝、日中、深夜にライブでの配信を全面的にサポート
・イベント終了後にも、期間を設けてオンデマンド配信を展開。当日参加できなかった方、もう一度見返したい方の視聴履歴も取得できるので、参加者の興味・関心を分析し、次のコンテンツ制作に活かすことができる。
今後の展望と課題
今回に限らず今後も、社内での「手作り感」と参加者に満足いただけるための「安定したプロによる配信と運営」は両立していきたいと考えています。
さらに、オンサイトでのリアルなイベント開催と、オンラインでたくさんの人に参加いただくもの、その両方を合わせたハイブリッドでの開催なども多角的に検討して、大きな効果が得られる形を模索していきたいと思っています。