導入事例 株式会社セルム様 | 【公式】Eventory(イベントリー日本版)

導入事例 株式会社セルム様

研修プログラムを勉強の場だけで終わらせない、会社組織を超えた創発の場課題解決のコミュニティとして提供するためのイベントを開催

株式会社セルム 営業企画部

安池智之様 

株式会社セルム 営業企画部

鈴木祥太様

 株式会社セルムは、主に大企業顧客を対象に、企業それぞれに合った「変革シナリオ」を共に描き、顧客企業と伴走しながら多面的に経営進化を支援する人材開発・組織開発のベストーパートナーとして事業を展開しています。この度、同社が提供するイベントプログラム「CELMNI*」のプラットフォームとしてEventoryをご採用いただきました。運営をご担当されている安池様、鈴木様にお話をお伺いしました。

※CELMNI(セルムナイ)とはCELM ALUMNIの略語です

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 私たちセルムは、CELMNIを通じて参加者同士が会社を超えて交流し、個人でできることを超えた創発の機会を創り出すことを目指しています。単なる課題解決にとどまらず、情報を共有し協力することで個人では難しい問題に取り組める場を提供したいと考えており、そのために適切な場を作り出したいと考えています。今回、私たちはイベントサービスの効率化を図るために、運用ツールを探していました。その理由は、まず参加者のリスト管理や告知から開催までをワンストップで管理する必要がありました。プログラム受講だけに留まらず、参加者同士がもっと密な関係性が築けるコミュニティを設計するため、プログラムに登録、受講した参加者同士で、オンライン上での交流を促すような仕組みを実現できることが条件でした。

CELMIイベントの様子

ひとつのページで継続的にプログラムを提供、参加者がリピートしやすいイベントの開催

 Eventoryを使用した新たなプログラムCELMNIでは、多彩なゲストを招いたイベントを開催し、学び・気づき・刺激を提供しています。研修イベントの枠組を作り、その枠内に随時新しいスケジュールを追加しています。これにより、参加者の継続率と定着率を向上させ、より良いコミュニティの育成を目指しています。また、イベントの枠を一つにまとめて積み重ねることで、途中から参加した方でも、過去のテーマや内容についてアーカイブやアフターレポートを参照することができ、振り返りながら情報を得ることができるメリットもあります。イベントでは、参加のハードルがわずかに高まるだけでも参加率が低下すると考えています。

 その都度異なるイベントを立ててしまうとイベント登録のための入口(リンクURL)も新しくなることで過去の参加者への案内が漏れてしまったり、都度必要な参加登録がハードルとなり、途中離脱に繋がります。また、長期間にわたってメールマガジンを配信し続けると、開封率が低下した結果、新たな情報を上書きすることが困難になることもあります。参加者のアクションを最小限に抑えるために、常に参加する際の共通の入り口を提供することが重要であると考えました。

 Eventoryプラットフォームの活用により、一度イベントに参加登録していただければ、次回以降の異なるプログラムを同じ流れで参加者に提供するといった連続性のある告知に加えて、イベント開催毎のデータが蓄積されていくことで、参加者各位の興味や関心の分析もできるようになります。今後も、参加履歴やアンケート回答、ライブ質問への投稿内容などを参考に、参加の継続度や興味関心のある内容を把握し、分析・活用していく予定です。

一つのイベントで複数回のウェビナーを開催することで、参加登録は1回のみ。リピートしやすい形式を採用。

横への広がり、属性にわかれたコミュニティからそれぞれの問題意識を共有していく場作り

 社会のあり方が大きく変化し、その在り方が複雑性を増している中、今後のリーダーは自身の志を再定義した上で、自身として​何を成し遂げたいのか、自身のあり方に向き合う時だと考えます。​過去の習慣や考え方をアンラーンし、学びを止めることなく、進化を遂げていくことが必要です。​現在は、まず登録者数を増やすことを最優先に考え、参加しやすいイベントを開催しています。例えば、開催時間を90分と短く設定したり、著名なゲストを登壇者として招待したりすることで、参加しやすさを追求しています。また、特徴的な取り組みとして、少人数での読書会を開催しています。同じテーマの1冊の本を通じて参加者が思ったことや考えたことを共有し、それをきっかけに交流を深めてもらうことを目指しています。

 将来的な展望としては、イベントの参加登録者数をさらに増やした上で、属性別にコミュニティを分けていきたいと考えています。参加者の方々はそれぞれの役職、部署などの置かれている属性に応じて、たとえば新規事業特有の悩み、研究開発部門ならではの課題といったように、課題が異なります。属性に基づいてグループを細分化することで、同じ環境に身を置く方々をセグメントし、課題の解明度を高めることができると考えています。

そのために、参加者の属性に応じた分科会を開催する予定です。

 分科会とはさらに密な交流を促し、複数回にわたって集まりコミュニケーションを取る機会を提供することで、関係性をより深く築いていただくような仕組みです。参加者がコミュニティに継続的に参加したいと感じるような刺激や体験を提供し、価値を感じてもらうことを目指します。参加したことで素晴らしい出会いがあったり、刺激を受けたりするといった体験を通じて、参加者がコミュニティの価値を実感してもらうことが狙いです。

オンライン開催・オフライン開催のメリットと課題

 以前までは、イベントの多くはオフラインで開催されることが一般的でした。しかしコロナ禍の影響により、そういった一般論は主流でなくなり、状況に応じてオンラインでのセミナー開催など、他の方法を模索するようになってきています。オンライン開催でも研修の質を確保しながらプログラムを提供する方法について、継続的に検証してきた結果、最近ではその成果が実証されつつあります。オンライン開催ではより多くの人を集めることができますし、費用対効果の観点から考え方が変わってきていています。さらに、全国どこからでも参加できる利便性や、これまで物理的な制約のあった海外からの参加も容易に実現可能な点などから、オンラインでの開催には多くのメリットを感じています。

 その一方で、オンライン開催にはいくつかの課題も存在すると考えています。オフラインでのリアルなイベントでは、物理的に参加場所に行く必要があるため、参加意識が高い人やイベントへの参加に積極的な人が多い傾向がありました。オンライン開催ではどこからでも参加できる利便性がある反面、一部の人は「とりあえず申し込んでおけば後でアーカイブで見れる」といった考えから最終的に参加も、視聴もしないケースも一定起こりえます。参加のハードルが低くなることで、特別感が薄れて参加・市長へのモチベーションに繋がらないケースがあります。

 2019年から2020年頃の当時は、コロナ禍を理由にオフラインでのイベント開催が困難だったため、オンラインでの開催に切り替えたのですが、参加のハードルが低くなったことやオンラインイベントの新鮮さにより、登録者数が急増しました。当初はオンラインでのセミナー提供が有望であると考えていましたが、2021年以降はオンラインイベントがあらゆる業態で一般化し、最近では参加登録者数が当時の新鮮さは薄れ、登録者を増やすにはもう一工夫が必要になってきている状況です。

 著名なゲスト登壇がある場合やそのウェビナーでしか聞けない事例など、強いメリットがあるケースでないと参加しようという意識が働かないケースもあります。また別の要素として、研修受講者の参加動機は、セミナープログラム受講などの学習目的と、他の参加者とのネットワーク作りが目的の場合の2つのニーズがありますが、近年は後者の方が増えつつあると感じています。特に参加者同士の交流を促すことを目的とするのであれば、ベースはオンラインで実施しつつもオフラインも交えたハイブリッドでの開催の必要性も感じており、プログラムの途中や最後にリアルに集まって交流を深めるといった、オフ会の企画などを考えています。

参加者のアクティビティデータを活用し、課題をグルーピングした分科会を開催したい

 統計データに関しては、まだ完全に活用しきれていないのが現状です。現時点では、参加者の基本プロフィール、参加状況、アンケート結果などの基礎情報を整理することまではできています。しかし、データから分析を行い、各属性に焦点を当てたり、重要な要素を抽出する段階には至っていません。

ひとつのイベントの中で複数のアンケートを実施し、参加前の意欲や参加後の感想を把握

 今後は、アンケートを活用して参加者の悩みや課題感を聞き取り、それに基づいてグループ分けしたり、分科会を提供していくことを考えています。複数回のイベントを通じて蓄積される分析データを活用し、参加傾向や特に積極的な参加者、私たちとの距離感が近い人などを把握し、交流促進に繋げたいと考えています。これにより、参加者の満足度を高め、積極的な参加を促進することが目標です。企業を超えてリーダーが集い、お互いに学ぶ場をつくり、​ひとりでは成し得ない課題に共に向き合える繋がりを大切にしていきます。​志を共に分かち合ったリーダーが創発し、価値を創造することで、​より良い明日を切り拓くことにセルムは貢献したいと考えています。

アクティブユーザーランキングにて積極的な参加者をかんたんに把握

  属性でセグメントしたコミュニティ(分科会)を企画する際には、参加者同士のプロフィール開示についても工夫して進める予定です。全員の情報が一斉に開示されるのではなく、各コミュニティに参加する一部の人同士でのみプロフィールを開示するといった形式を採用し、開示に関して意見が分かれる人たちを区別できるようにしたいと考えています。

 年に数回の研修イベントだけでなく、日常の中でもタッチポイントを作り、参加者が「CELMNIに来れば、同じ悩みを持った人々と出会える。コミュニティで相談できる」と感じるような状況を目指し、リーダーが繋がり、学び合い、企業を超えて創発する場としての役割を果たしていきたいと思います。

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