導入事例 TATEYAMA様 | 【公式】Eventory(イベントリー日本版)

導入事例 TATEYAMA様

参加者の満足度を上げ、リアルイベントのような体験を提供、イベントツールをフル活用した新しいかたちのイベントマーケティングを目指す

株式会社タテヤマ

Web事業部 部長

藤田 洋介(フジタヨウスケ)

株式会社タテヤマ様は、展示会装飾・印刷デザイン・イベント運営などをサポートする代理店としてさまざまなイベントのマーケティング活用を提案されています。

ファン感謝イベントとして多彩なプログラムを用意

 今回は、熱いファン層を持つ建築系ソフトウェア企業様の既存顧客向けユーザー会イベントにてEventoryを採用させていただきました。新製品の紹介や便利な使い方、活用の改善点などをお届けするセミナーセッションがメインとなるイベントです。

 参加者は好きなセッションを選んで参加できる構成になっており、著名な建築家による実例紹介を兼ねた基調講演と、スポンサー企業さまからのプロダクト事例紹介、サービス利用に関するライブQ&A、人気社員による講演セッションなど30コマほどの多彩なプログラムを同時に開催するもので、ファン感謝祭といった要素が大きいオンラインイベントでした。

 参加者は同社サービスのコアなファンが大半だったため、自社製品に関するQ&Aや人気社員の講演が好評でした。同社の代表やエンジニアと直接交流したいといった参加者が多かったように思います。とはいえ、途中離脱をできるだけ避けるため、あえて3つのセミナー会場(3つのチャンネル)を用意し、様々なニーズに応えられるようにバラエティ豊かな内容を設定、見逃したセッションはスタジオでの配信録画をアーカイブにて提供することで、最初から最後まで参加者を飽きさせない仕組みを練った構成としました。

Eventoryを採用したきっかけと理由

 今回のイベントを企画する際、オンラインでの開催となるため、バーチャルの特性を活かした同時多チャンネルでのセッション展開を考えていました。しかしながら、昨年まで利用していたツールではひとつのチャンネルでしかイベント配信ができないものだったため、要望に合った新たなツールを探しており、そんなとき、知人にEventoryを推薦され採用することといたしました。

 Eventory採用の決め手は、同時に多チャンネルでセッションをおこなえることのほか、1対1のコミュニケーションにバーチャルブースを利用できること、Eventory内ですべての配信作業を完結できることなどが大きなポイントでした。そして、すべての参加者ログデータが細かくとれるといった要素も決め手のひとつでした。今回のイベントを企画する際、オンラインでの開催となるため、バーチャルの特性を活かした同時多チャンネルでのセッション展開を考えていました。

3つのチャネルで同時配信をすることで、参加者が飽きずにイベントに滞在する時間を伸ばすことに成功

オンラインイベントのメリットと要求の変化

 私は、リアルでの開催とオンライン開催、どちらもそれぞれ良いところがあると感じています。コロナ禍の状況となった3年前頃からウェビナーへのニーズが高まり、さらに運用ツールの多様化も進んだことで、オンラインイベントが開催しやすくなった印象があります。また主催者側のITに関するリテラシーも徐々に高まってきており、オンラインでの展示会やそれに代わるイベントの開催機会も増えてきました。今回はまだリアルに人が集まることが難しい状況だったこと、1日間だけのイベントだったこともあり、遠方の方がより参加しやすいオンラインでの開催に決めました。

 リテラシーが高くなるに伴い、オンラインイベントに対する要求も増えてきました。主なポイントとして、開催の効果測定、費用対効果を意識される主催者さまが増えた印象です。最初は「ウェビナーの視聴ログが欲しい」といったシンプルなレベルだったのですが、要望は徐々に多様化し、ただウェビナーを開催するだけでなく、より満足度の高いもの、上質なリード獲得のできる運営方法を模索される方が増えてきました。

 Eventoryはマーケティングツールとしての要素も大きく、昨今のイベントニーズにマッチしているツールだと思います。細かいアクティビティデータが取れるため、レベルの高い効果測定が可能だと感じています。しかしながら日本のマーケターにはまだまだ浸透しておらず、扱いきれないのではないかといった印象もあります。今後そのあたりがフォローされていくと更に良いツールになるだろうと思っています。

 この先オンラインでのイベント開催が環境的に不要になっていく状況となったとしても、オンラインとオフライン両方のメリットを併せ持つハイブリッドイベントという開催形態は選択されていくと考えています。私もリアルなコミュニケーションを大事にしたいと考えているので、本来は参加者が自由に参加形態を選択できるハイブリッドでのイベント実施が最も望ましいかたちなのかなと思います。

デジタルマーケティングとしてのオンラインイベント

 イベント開催をマーケティングとして考えるときよく課題としてあげられるテーマ、費用対効果・効果測定・データ分析など、セッション登壇者や出展企業に対してフィードバックが必要と考えたとき、費用をかけてでも営業ツールとしてきちんとイベント参加者データを運用したいと考えるか、簡単に参加者プロフィールなどを見ることができればいいと考えるか。どちらを希望するクライアントが多いかといえば、まだまだ後者が多い印象です。

 担当者のポジションにもよるのですが、まだまだイベント企画は稟議書報告書の作成がゴールになってしまうことが多いように見受けます。参加者リストを「見て」過去のイベント参加者と比較して終わりといったようなイメージで、なかなかうまくマーケティングに活用されていないことが多いように感じます。いまだに名刺の獲得枚数を指針としている古い効果測定を行っている企業も多いようです。

 イベント終了後に参加者データを効果的に活用するには、そのイベントや展示会を実施した結果「いくらの売り上げがあったか」というところ、売上までの道筋をたてて見ることができないと本来の効果測定とは言えないのではないでしょうか。開催したことで得られた情報の「差分」から「判断」できるところまで持っていく必要があると思っています。日本ではまだプラットフォームビジネスだけに満足している企業が多い印象がありますので、Eventoryには今後さらに、イベントがマーケティングツールとして活用される展開を期待しています。

Eventoryの魅力と今後への期待

 Eventoryでは、1つのツールで開催準備からクロージングまで、マーケティングに必要な要素を網羅しているところが魅力的だと感じました。またテキストチャットやリアクションボタンなどで、LIVEで来場者の盛り上がりが見えたことも嬉しかったです。リアルなイベントではこういった反応を返してくれない「じゃない側」にいる多くの参加者の反応も感じることができました。

 参加者へのレクリエーション的な要素がさらに拡充されるともっとイベントに熱心になれる方が増えるのではないかと期待しています。

 私としては今後、途中離脱の防止も兼ねることができるため、イベントに仕掛けを用意したいと思っています。例えば、当日初めてEventoryを使う参加者に向けツールの使い方をわかりやすく紹介するコンテンツ、スタンプラリーやキーワード集めなどの参加型イベントなど、楽しさやPOPさが追加されるといいなと思います。またセッションに参加するごとにポイントがたまり、自分の所有ポイントが見えるといった機能などもリピーターに繋がりやすいのではないかと思いますので、ぜひ検討してもらえると嬉しいです。

Tags: